元自動車セールスマンが大学院で博士号を取るまでの話

私のセールス時代の話と大学院での生活を中心とした回想録です

8.先輩Oさんとのお話

奥さんが大好きなOさん。

 

当時の年齢は40代半ば。体格のいい背格好で常に笑顔と冗談を振りまいている明るい人、車とお酒をこよなく愛するナイスミドル。

 

もともと医療系メーカーの営業をしていて管理職の話もあったのに仕事を辞めて、地元(私がいた店舗の町)に帰郷。

理由は奥さんと一緒にいる時間が減ってしまうから。

 

それくらい奥さんLove。

ちなみにOさんと遊びに行くときは奥さんもほぼ必ずセット。

おしどり夫婦ってこういう2人のことをいうんだなー

って、まだまだ結婚とは縁のない私は羨望の目で見ていました。

 

むしろ仲が良すぎて直視できない眩しさ。

未だにお互いのことをあだ名呼び(Oさんは奥さんのことを「○○っち or ちゃん」、奥さんはOさんのことを「○○ちゃん」と呼ぶ)できるのはすごい。

眩しすぎる!!!

 

そんなOさん。

車好きってことから、私にいろいろな車の良さをいろいろ教えてくれた1人でもあります。

そもそも車好きが高じて輸入車セールスになってますしね。

もとは私がいた店舗のお客様の1人だったっていうんだから、話を聞いたときは驚きました。

 

入社した理由は後々の歴代店長たちの紹介でお話したいと思います。

 

あと私のいた会社は、もともとお客様だった人が社員になることがそこそこある不思議な(?)ところでした。

 

Oさんとの印象深い出来事は2つあって、1つが「ウィスキーのチェイサー」についてで、もう1つが「忙しいときにすること」です。

 

ウィスキーのチェイサーというと、お酒を飲む人はご存じかもしれませんが、ウィスキーを飲むとき一緒に出てくる口直し用の水が一般的かなと思います。

 

私もそう思っていました。Oさんとバーに行くまでは

 

ある日、Oさん行きつけのバーに行くことになりまして

 

Oさんに連れていかれたバーは、ハードボイルド系の洋画のワンシーンにでてきそうな洒落たお店。

席に着いたところで、こんなところにお洒落なお店があったんだなーと、何とはなしに思っていると、

 

Oさん「マスター。いつものお願いねー」

マスター「かしこまりました」

 

と、Oさんが注文して出てきたものはウィスキーのストレートと黒ビールの2セット

 

  私「Oさん。なんでウィスキーと黒ビールが2つ並んで…、チェイサー(水)はどこに…?」

Oさん「え?こいつ(黒ビール)がチェイサー」

  私「え?いやこれ、黒ビールって単体で飲むものじゃ?」

Oさん「ウィスキー飲んだ後に追い黒ビールが良いんだよ!

  私「マジですか」

 

アルコール摂取してさらにアルコール追加するとか「正気かこの人!?」と思いました。

まぁ、ウィスキーのチェイサーとしてビールはありらしいとは聞いてましたけど、それってピルスナー系(アサヒとかキリン)の話で、泡も本体も濃密なスタウト系(黒ビール)はいかんでしょ!

追い黒ビールって何なんだ!

 

もちろん、その日はぐでんぐでんになってしまい、案の定二日酔いとなりました。完。

 

 

もう1つの出来事は「忙しいときにすること」。こっちは真面目な話です。

これは私が店舗配属されて間もないときに教えてもらったことで、今現在もスケジュールが詰まっているときに大切にしている考え方です。

 

当時の私は、接客業とは常に動きながら次にとるべき行動を考えたりするものだと思っていました。

ただ、はじめての接客業を経験する私では、このような考え方だと目先の出来事しか追えなくて、いつも来店いただいたお客様への対応が後手に回ることがほとんどでした。

 

そんなとき、Oさんからこんなアドバイスをもらいました。

 

Oさん「いいかJenshin。忙しいときこそ、一旦落ち着いて周りをよく見渡すといい。そうするとどこに人が足りなくて、どこに余裕があるのか把握できる。それから自分の取るべき行動を整理して取りかかるといいぞ」

 

自分にとってはまさに目から鱗で、大事なことに気づかされました。

それからというもの、この考え方を大事に接客対応することができるように…

 

…なったわけではなく(汗)

 

時どきパニックになりながらも、地道に焦らず周囲を見渡して状況判断できる余裕をもつようになっていきました(笑)

 

 

 

さて

 

今回はOさんとのお話でしたが、この後もOさんはいろいろなお話に登場するので、覚えてもらえたら嬉しいです。

 

次回はため息製造機の先輩Mさんとのお話をしようと思います。

 

それでは、次回の更新を楽しみにお待ちいただけたら幸いです。