3.大学院受験に失敗する4つの理由
閲覧ありがとうございます、Jenshin(ジェンシン)です。
このページで述べる受験対策は、人文社会系の大学院へ進学したい人向けに作成しています。
自然科学系の大学院へ進学したい人向けではないので期待外れになってしまっていたら、すみません…
今回の記事は文字量が多いので目次を作成しました。
気になる項目やまとめだけ読みたい人がいましたら活用してください!
大学受験に失敗した理由
① 他大学の大学院を受験した先輩が身近にいなかった
このことは勉強を始めたとき、かなりの痛手でした。
私がいた大学には附属大学院があったのですが、いわゆる専門職大学院でした。
そのため,私の専攻したい学問領域とは異なっていたので検討しませんでした。
もちろん、大学院進学を考えている同期や友人もいました。
しかし、勉強する範囲が基礎知識ぐらいしか被っていなかったので、ほぼ独学で学び直すことになりました(泣)
また、情報を提供してくれる先輩もいないため、試験内容や傾向も自分で集めないといけません。
そのため、かなり労力がかかる上、手探り状態で勉強も進めるので不安も募っていくなど、たいへんな思いをしたような気が…
大学在学中に他大学の大学院への進学を検討する場合、早めの情報収集と準備が必要です。
具体的には大学3年生前期から動き始めて、志望する大学院の院生さんたちと接触できるようになることが理想だと思います(個人的には)。
情報収集は1人だけだと不十分になるため、おっかなびっくりでも勇気をもって志望大学院にアポ取りをして、直接訪問することが大事です。
(大学院・研究室訪問については後述しています)
② 準備期間が短すぎ
ハッキリいって、私の準備期間(6ヶ月)では限界がありました。
ただ、この準備期間は受験する人のポテンシャルや志望する大学院(のレベル)に左右されるように思われます。
たとえば、在学している大学に付属している大学院へ進学するのであれば、先輩や同期の友人などから豊富な情報と受験対策を得ることができるでしょう。
そのため、比較的短い期間(3~6ヶ月)で備えることができる、と思います(内部進学という強みもあるので)。
反対に、私のように他大学の、しかも研究職系の大学院を受験する場合、周到な準備を要します。
当時の私はこれができなかったので、皆さんには必ず回避してほしいことです。
大学生の方でしたら3・4年生は就職活動がありますし、学部によってはハードスケジュールな実習が組まれているでしょう。
社会人の方も、日々の業務や業務終了後のお付き合いなど、いろいろあると思います。
そのため、学力にあまり自信がもてない方も、1~1年半ほど準備が必要になると思います。
③ 勉強方法
これがとても肝です!
まず、大学院受験の備えとして勉強に加えて「研究計画書」を完成させる必要があります。
正直、勉強より研究計画書を作る方がつらいんですが……
私の場合、研究計画書も自力で書き上げたため、内容は悲惨なものだったと思います(汗)
研究計画書は、必ず自分だけでなく、友人や先輩、指導教員に確認してもらいながら作成しましょう。
当たり前のことなんですが当時の私はこれができておらず、「友人や指導教員とは専攻領域がちがうし…」と、かなり消極的な理由で1人よがりな作成をしたため、実現可能性の低い仕上がりでした。
今思えば勝手な思い上がりで、もっと周りの人を頼るべきでした。
さて
本題の勉強方法ですが、私の経験では以下の3つは避けるべきだと思いました。
(研究計画書の作成方法は、別の機会に記事にしようと思います。期待していた人がいたら、すみません…)
a. 単語帳のようなフラッシュカードを用いる
試験本番では理論の説明と、その理論を用いて「どのような社会的または認知的現象が起こるのか」を問われることが多いです。
フラッシュカードで覚えるだけでは、用語や理論の概要しか理解できないので、効率的でないと感じました。
そのため、「実例を挙げて説明を求められる」「ある理論Aとある理論Bを比較し、それぞれの特徴を述べる」といった問題に対応できないだろうとも思いました。
用語と概要だけでなく、実践的または現実社会を例に挙げて説明できるようになることが大切であるように思います。
b. 概論書を用いた勉強
a. で書いたことと重複してきますが、概論書のテキストなどは用語や理論をざっくりとした説明しかしていません。
概論書は、理論の基礎的理解や学問領域を広く把握する上ではとても役に立ちます。
しかし、かえって中途半端な知識しか身につきません。
大学院の受験準備では必ず専門書を活用して、理論背景や周辺知識を埋めていくことが確実です。
c. 広く浅く学ぶ姿勢
大学院は、特定の分野について「研究」する"研究者を教育・養成する側面ももった”研究機関です。
そのため、自分が受けたい大学院の専門性に沿って勉強を進めることが大切です。
たとえば、広く浅く知識を収集していては、多くの知識をインプットしても、
「まるで使わない」
「出題内容が専門的過ぎて回答できない」
なんてことになります。
大学院受験に備えるときには、希望の大学院がどの分野に関する専門性が強いのかを把握することが先決です。
その後、勉強する分野を絞って、深く学べる環境を整えることが大切です。
ちなみに、私が2回目に受験した大学院は教育心理学と社会心理学が強かったので、この2領域に関して猛勉強しました。
1回目は…
察してください。
④ 研究室訪問をしなかった
大学院とは、これまでの高校や大学とちがって「学校に所属する」というより「○○教授(准教授)の研究室に所属する」という意味合いが強いです。
ただ、研究室「訪問」は必ず必要というわけではありません。
大切なことは、メールなどで(これから受験するなどの)事前連絡を取ることです。
たとえば、「沖縄に住んでいて北海道の大学院に進学したい!」となっても、交通費の都合で簡単に会いに行けないこともあると思います。
先生方も学生は基本的に貧乏していることを把握しているので。
しかし、
「○○教授のいる研究室に所属したいので、○○大学院を受験しようと検討しています!」
といった連絡(メールや手紙など)は、しておいた方が無難です。
少なくとも師事したい先生が決まっているのであれば、先生の人柄や対応など把握するためにも事前に連絡を取って、実際に会う or やりとりすることは大切です。
(大学院が訪問できる範囲にある場合、可能な限り「研究室訪問」することをおススメします)
訪問または事前連絡をおススメする理由は、高確率で面接試験に聞かれるからです。
ちなみに私の場合、
面接官「Jenshinさんは学外からの受験ですが、希望している研究室はありますか?」
私「○○先生に師事したいと考えています!」
面接官「そうですか。○○先生、ご存じですか?」
○○先生「いえ。私は把握していません。」
私「 」
面接官「・・・。」
私「・・・。」
面接官「ちなみに研究室訪問はされましたか?」
私「・・・え?研究室訪問って必要なんですか?」
面接官「・・・。」
私「・・・。研究室訪問はしていません・・・」
面接官「・・・。」
私「・・・。」
面接官「わかりました。」
私「・・・(汗)。」
という感じでした。
いやー、今思い出しても気まずい空気だったなーと思います(汗)
研究室訪問または事前連絡をしていないと、面接試験中に上述のような雰囲気になるので、できれば行ってください。
それに、研究室訪問をするメリットも多いです。
1.師事したい先生の人柄や雰囲気を知れる
上述した通り。
2.大学院の内部進学・外部進学率について知れる
外部進学者にとって、とても重要です。
大学院によっては外部進学者を積極的にとるところもあれば、内部進学者を優遇するところもあります。
この違いを知るだけでも難易度の把握ができるので、受験準備の入念さが変わってきます。
3.在学中の大学院生から情報収集できる
運が良ければ、訪問先の先生から所属している大学院生を紹介してもらえたり、ふだん大学院生がいる部屋へつないでくれます。
現役の大学院生から当時の受験勉強の話や、受験にあたっての対策話はたいへん参考になります。
実際、私は2回目の受験時には訪問先の大学院生さん(今は先輩)から勉強のアドバイスをいただいたおかげもあって、とても捗りました。
まとめ
さて、今回の記事は長くなってしまいましたが、皆さんに伝えたいことはコレです!
・進学するなら進学経験者の先輩との人脈をつくる!
(なければ研究室訪問をして知り合うきっかけをつくる)
・他大学院の受験準備は余裕をもって1年前からはじめる!
(学内進学なら少なくとも6ヶ月前から)
・受験する大学院の特徴(専門性)にあった専門書から勉強する!
・最低でも、師事したい先生宛に"受験したい”という気持ちをメールなどで事前に伝える!
(可能なら研究室訪問してください)
記事を見返すと、「避けるべきこと」と「準備期間中にやるべきこと」が混在している気がしますが…
これで良しとします。
これから大学院受験を考えている学生・社会人の方がいらっしゃいましたら、この記事が少しでも有益なものになっていたら幸いです。
さて
次回からしばらくの間、私の就職活動の話とセールスマン時代の話をしていくので、こちらも「こんな世界があるんだなぁ」ぐらいのテンションで読んでもらえたらうれしいです。
セールスマン時代の話では、車のお得な購入方法から良い中古車の見極め方、自動車セールスの内情などお送りしようと考えています。
(ブログの毛色がずい分変わってしまいますが、変わらず楽しめる内容をお届けします!)
それでは、また次回に。
2.人生なかなか上手くはいかない
始めるのが遅かった…
大学院受験の準備を始めてすぐに思ったのが、これでした。
大学院の試験は前期試験が7~9月、後期試験が1~2月にあります。
ただ、後期試験を実施していない大学院もあるため、要注意です。
ちなみに私が大学院の受験勉強を始めたのは大学3年生の1月ぐらいで、前期試験で受験を考えていました。
………。
半年あるかないか!!
とまぁ、かなり準備不足な状態で臨むことになりました…
当然、友人たちや所属ゼミの人たちからは落ちると思われていました。
そして実際に不合格でした(泣)
私、このことがかなり悔しくて、
当時の友人たちやゼミの面子を見返したい!
私だって死ぬ気でやれば大学院に合格できるんじゃい!
なんてことをずっと思っていて……
今振り返ったとき、この気持ちが2回目の大学院受験の原動力になっていたように思います。
まさに執念ですね、執念。自分の執念深さに呆れます。
さて
この受験に失敗した理由はいくつかあります。列挙すると下のような感じです。
① 他大学の大学院を受験した先輩が身近にいなかった。
② 準備期間
③ 勉強方法
④ 研究室訪問(試験日当日)
どれも致命的なモノばかり …
次回は長めになりますが、この4つについてお話しようと思います。
それでは、次回まで。
1.大学院を目指したきっかけ
なぜ大学院を目指そうと思ったのか。
もともと、高校生のときに具体的な進路を考えてなかった私は、「人に興味がある」というだけで心理学を学べる大学に入学しました。
大学では臨床心理学を専攻してまして、当時の私にとってとても興味深い分野でした。
そして、大学生活を送るうちに「臨床心理士になりたいなー」という目標をもつようになりました。
臨床心理士になるためには、専門の大学院へ進学しないといけません。
そのため、当時の私は臨床心理士になるため大学院を目指すことにしました。
これが大学院を目指すきっかけです。
今振り返ってみるとずい分漠然としたきっかけだったと思います(汗)。
ただ、こんな漠然とした考えしかもっていなかったので、途中で目標がブレはじめます。
結局のところ、大学3年生ぐらいのとき、自分の性格が臨床心理士に向いてないと感じたため、研究職方面の大学院進学を考えることにしました。
ただ、このときのきっかけも「臨床心理士に向いてなさそうだから、別の手段として研究職方面の大学院進学を選んだ」と、かなり消極的な理由でして……
やっぱり具体的なことを何1つ考えてなかったように思います。
さて
長々と書いてきましたが、要は私のきっかけは特別なものではなく、かなり「なんとなく」といったふんわりしたものでした。
私個人としては大学院を目指すきっかけなど、大したものでなくてもいいように思います。
大学院進学の理由は十人十色です。
志をもって進学する人がいれば、就職したくないから進学する人もいたりします。
大切なことは、きっかけができたら、その"きっかけ”を明確な目標と動機をもって具体化することだと、当時を振り返って痛感しています。
次の回では、1回目の受験時の準備から試験までを振り返ろうと思います。
個人的にはあまりいい思い出ではないですが、ここでの失敗がなければ2回目の受験にも生かせなかったでしょう。
それに、これから大学院受験をする人にも必ず避けてほしいことを書くので、この後もお付き合いしてもらえたらうれしいです。
プロローグ(自己紹介)
このブログをご覧の皆さま、はじめまして。
jenshin(ジェンシン)と申します。
このブログでは、私が大学で心理学を学び、大学院に落ちて、自動車セールスとして働いた4年半と再び大学院(心理学)を受験し、博士号を取得する(予定)までの軌跡を回想していくものです。
大学院受験までの準備や授業内容、自動車にまつわるお得な情報なども提供できればと思っています。
またセールス時代ではもうビックリするような体験をいろいろしてきたので、そのお話もできればと思っています(笑)
ちなみに、ブログの時系列でいうと
大学(就職活動)→ 大学院受験(失敗)→ 自動車セールス(4年半)→ 大学院入学(今ここ)
といった具合です。
これから大学院受験を考えている人、自動車セールスに興味のある人、自動車セールスをしている人、物好きな人はどうぞ私のブログを読んで、楽しんでいただけたら幸いです。
では、次の記事からどうぞ。